2023年度 第 1回 健やか活動講演会

2023年 6月 27日 (火)15:00~ 17:00 船橋市 中央公民館 5階 第 8集会室
講師にセコメディック病院 糖尿病内科 一桝 泰― 先生をお迎えして第1回
健やか活動講演会が開催されました。テーマは糖尿病 最新治療薬です

糖尿病は大きく分けて1型と2型、2つのタイプがあります。すい臓はインスリンを作り出しますが、2型糖尿病では、量が十分ではないか、作られたインスリンが十分作用しません。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で10人に9人はこのタイプです。
2型糖尿病の治療の基本は適切な食事指導と運動で、これらを続けながら薬による治療を行います。2型糖尿病の治療に使われる薬にさまざまな種類があり、糖尿病の状態に合わせて使います。

今回のお話しは、血糖値が高い、腎機能が悪い、血圧が高い ・・・朗報です!
なんとなんと良い薬が出ましたよ!
肥満症の新しい薬
 ⇒オルリスタット(アライ):脂質の吸収を抑制 *処方箋なしで購入可能
 ⇒セマグルチド(新適応):食欲を抑制 *医師が処方
糖尿病の新しい薬
 ⇒ SGLT2-阻害薬・ツイミーグ:尿に糖を出し血糖値を抑制
慢性腎臓病の新しい薬
 ⇒ SGLT2-阻害薬(フォシーガ・カナグル)、ケレンディア
腎性貧血の新しい薬 ⇒HIF-PH阻害薬
高血圧症の新しい薬 ⇒エンレスト

糖尿病にはさまざまな薬が使われます。インスリンの分泌を良くする薬、インスリンの効きを良くする薬、ブドウ糖の吸収を遅くする薬、ブドウ糖を尿中に排せつする薬、インスリン製剤に分類できます。
特に注目されているのは「GLP−1受容体作動薬」と「SGLT2阻害薬」です。GLP−1受容体作動薬は、1日1〜2回 自分で注射して使う薬でした。しかし最近、週1回の注射で効果が持続するものが出てきました。さらに注射ではなく、のみ薬のGLP-1受容体作動薬が登場しました。
SGLT2阻害薬は「ブドウ糖を尿中に排せつする」という独自の作用が注目されます。血糖値を大きく下げる効果もはっきりしてきました。副作用の尿路感染や脱水に対する注意喚起も進み、より安心して使えるようにもなりました。しかも、SGLT2阻害薬には心臓や腎臓を保護する効果があることが最近明らかになりました。そのため、糖尿病に心不全や慢性腎臓病を合併している人には積極的に選択されています。
2021年9月、イメグリミンという新しい薬が登場しました。これまでの薬とは作用がまったく異なり、すい臓に作用してインスリン分泌を良くすると同時にインスリンの効きも良くすると言われます。
糖尿病の治療は進歩しています。かかりつけ医に処方された薬を、指示通りに正しく服用・注射することが重要です。